試合終了。
負けた
敗戦する度にプレイヤーは言う
『不甲斐なくてごめん』
『勝てなくてごめん』
聞くたび、心が苦しくなった。
もっとできることはなかったのかと自分を責めた。
”ごめん”
この言葉を聞きたくない
勝ちたい
大好きな仲間と、応援してくださるすべての方と
最高の景色を見たい
だから
できることは何でもした。
勝つために必要な可能性があることに対して、とにかく挑戦した。
勝利し続けるチームになるために。
さいごのリーグを終え、考えた
私は、チームが勝つために何か貢献できたのだろうか
中京大学男子ラクロス部に何か残せたのだろうか
分からない
分からないがこれだけは自信をもって言える。
私は誰よりも中京大学男子ラクロス部が大好きだ。
大好きだからこそ本気で勝ちたかった。
引退して少し時間が経ったが、
悔しさは未だに消えない
4年 AS 内野楓子です。
はじめに、平素より中京大学男子ラクロス部をご支援してくださっているOB・OGの方々、学校関係者ならびに保護者の皆様、この場を借りて心より感謝申し上げます。
どんなに遠い会場だとしても毎試合応援に駆けつけ、温かい声援を送ってくださったことは
決して当たり前のことではなく、このような恵まれた環境で部活動ができたことをとても幸せに思います。
皆様の支えがなければ私たちは活動することができませんでした。
本当にありがとうございました。
先日行われたFINAL4をもちまして24EAGLES としての活動は幕を閉じ、4年生は引退となりましたが、後輩たちがさらに上を目指し挑戦し続けてくれると信じています。
来シーズンも応援していただけると幸いです。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
人を変えることはできないが影響を与えることはできる
良い影響だって、悪い影響だって。
私はチームを強くするために、良い影響を与えることのできる人になりたかった
2021年7月
入学して3か月が経ったころ、私はラクロスと出会った。
他の同期より少し遅い時期の入部
覚えることが苦手な私は、偉大な先輩方に、優秀な同期スタッフに追いつこうと必死だった
同時に、新たな挑戦ができることにわくわくしていた
とにかくラクロスのことを知りたい
そう思っていた時、ラクロス部の全国交流の場となるオンライン講演があることを知り、参加した。
講演内容の中に
トップチームでのデータ活用術
日本代表のアナライジングの仕方
とあった
楽しそう、やってみたい
この時はじめてアナライジングを知り、興味を持った。
講演終了後、同じ講演に参加していた、18世代 当時の主将 ふとしさんから連絡があった
『中京は”全国”という大きな舞台を経験したことがない
本気で目指せば手が届く可能性があるのに可視化が上手くできず、モチベーションが上下しやすい
アナライジングをすることでそんな中京を変えたい』
ふとしさんの熱い思いを聞き、勝つためにアナライジングスタッフを立ち上げたいと思った
ただ、何もわからない私がいきなりアナライジングを始めるというのは無謀だ
だからこそ、ラクロスを学んで、マネージャー業をできるようにしよう。
マネージャーとして、1人の人間として成長することに注力した。
2023年12月
マネージャー組織から離れ、ついにアナライジングスタッフを立ち上げた。
念願のアナライジング。
新チームも始まり、自分たちの代に。
一緒に頑張ってくれる後輩もできた。
たくさんの壁にぶつかった
考えていた方針が上手くはまらず、どうすれば良いか分からない
まずデータに興味を持ってもらうには?
どうやって提案につなげればいいの?
せっかくアナライジングをしたいと言ってくれた後輩たちの、やる気を削ぐわけにはいかない
焦って、完全に迷子になっていた
そんな時に、偶然関東ラクロス部スタッフのキックオフブログを読んだ
涙が止まらなかった
自分の未熟さを知った
勝つために始めたアナライジング。
なのに全然勝利に貢献できていない
悔しくてたまらなかった
このままじゃだめだ。
実感して苦しくなった。
でもやっぱり勝ちたい。
頑張ってるプレイヤーの力になりたい。
迷子になってる暇はない。
行動しよう。
そう思い、実際に関東の大学に武者修行へ行った
圧倒された
ブログだけではわからなかった、その場の雰囲気や体制をみて衝撃を受けた
勝ち続けるチームってこんなにすごいんだ
アナライジングスタッフ立ち上げ前、話を聞いたり調べたり準備していたつもりだったが、本当に”つもり”なだけだった。
実際に見て学ぶことが何よりも大切だと気づいた。
その後も、いろんなチームをみてみたい、自チームに何か還元したいと思い、
他の関東の大学、関西の大学、女子ラクロス部
見たいチームは自分の足で実際に見に行った
見て気づいた。
強いチームは生き生きしている。
圧倒的な発言量の違い、ラクロス知識の豊富さ、ラクロスに対する思い
言葉にするのは難しいが選手、スタッフ共に違った。
私はプレイヤーではない。
私が壁あてをしたとしても、ショット練をしたとしてもチームは勝てない。
だから、プレーはプレイヤーに任せて、その他の面を"勝つ組織"にする。
アナライジングも、アナライジング以外も。
武者修行を通して、私の新たな目標ができた。
私がチームを勝たせる。
じゃあなにができるか。
アナライジングの改善、資金調達、SNS活動の充実化、審判ができる(ルール理解のある)スタッフを増やす、プレイヤーが練習に集中できる環境づくり、知名度を上げる...
考え、様々なことに挑戦した。
先輩方が築き上げてくださった素晴らしい伝統を残し、
勝ち続けるチームになるためにとにかく変わり続けた。
もちろんうまくいかないときもあった(何ならうまくいかないことの方が多かった)が、
大好きな皆と試行錯誤し続ける毎日が最高に楽しかった。
本当に幸せだった。
様々なチームを見たが、
やっぱり私は、1人1人が楽しいと思える組織が1番強い組織だと思う。
どんなにつらくても楽しければ乗り越えられる
楽しいことや好きなことに対する体力は無限になる
どんなに苦手なこともやり方や考え方さえ工夫すれば楽しい
部活のおかげで毎日楽しいと私が思っているように、
特に後輩スタッフにもわくわくしてほしい。
この思いはずっと変わっていない。
今、部活を楽しめていますか?
何か挑戦してみたいことは、挑戦していることはありますか?
何か理由をつけて挑戦することをあきらめていませんか?
後輩だからって、スタッフだからって妥協していませんか?
それでいいの?
このままで勝てるの?
行動しないと楽しさを感じることはできません。
きっと勝つこともできません。
勝利し続けるチームになるために、私は良い影響を与えることのできる人になりたかった
誰よりも部活を楽しむ
だれよりも挑戦し続ける
そんな姿をみせることで後輩たちにも影響を与えることができたらいいなと思っていた。
どこかで苦しい思いをしている誰かの頑張る理由になりたかった
だからこそ誰よりも部活を楽しみ、挑戦し続けようと思った
楽しみ、挑戦し続けたことのうちの1つ。
審判。
チームに貢献したい、そう思って始めた審判。
気づけばチームのためだけではなく、自分が楽しいから審判をしていた
もしかしたら私のように審判にはまる子がいるかもしれない
影響を与えることができるように何か形として結果を残したかった。
2級昇級
ゼブラ賞を取る
この2つの目標を達成することで、誰かの何かのきっかけになればいいと思った。
審判に関する目標、中京大学男子ラクロス部に関する目標
どちらも達成する。妥協したくない。必死だった。
結果、2級昇級・ゼブラ賞を取る
目標を達成することができた。
自分ひとりでは決して達成できなかった。
多くの人に支えてもらい、応援してもらったおかげで形として結果を残すことができた。
感謝してもしきれない。
やっぱり挑戦し続けることは楽しい。
ワクワクを追求し続ける組織は強い。
中京のスタッフならきっとこの意味を理解してもらえるはず。
2024年7月~10月
さいごのリーグ戦。
目標としていたFINALには届かなかった。
私は選手を勝たせることができなかった。
やっぱり悔しい。この悔しさはきっと消えることはない。
悔しいけど、
粘り強いプレー、円陣の声掛け、試合終了後の涙、大きすぎる応援の声
やっぱり私は中京大学男子ラクロス部が大好きです。
1試合1試合を終えるごとにその思いは強くなりました。
たくさんの感動と幸せをありがとう。
来年こそは絶対FINALに行ってください。
東海制覇して、中京の名を全国に轟かせてください。
応援してもらえる、愛されるチームでい続けてください。
そして、全力でラクロスを、仲間と過ごせる残りの時間を楽しんでください。
中京大学男子ラクロス部のスタッフとして過ごした4年間
人生の中ではほんのわずかな時間にすぎないかもしれない。
声の出しすぎで高い声は出なくなった、夏は大学生と思えないほど黒かった(全部じぶんのせい)
だけどそれでもいいと思えるほど最高に楽しくて幸せだった。
夢中だった。
この4年間は私の人生のかけがえのない財産になった
私の人生はこの4年間なしでは語れない。
まだ21歳だけどそう思える。
中京に新しい風を。
東海に感動を。
必ず勝ってください。
あとは頼みます。
さいごに
お世話になった方へ
◎先輩方
アナライジングに挑戦したいと言ったとき、背中を押してくださり、どのように進めるかアドバイスをくださりありがとうございました。
また、引退後も私たち後輩のことを応援してくださりありがとうございました。本当に幸せでした。
◎コーチさん
東海クラブリーグ決勝戦
試合後の皆さんの涙をみて、素敵な指導者の方に日々指導していただけていると実感し、とても恵まれた環境でラクロスができているのだと改めて思いました。
勝つために本気で私たちに向き合ってくださりありがとうございました。
◎東海地区審判の皆さん
みなさんがいなければ私は審判の楽しさを知ることができませんでした。
今後は私もみなさんのように、東海地区の後輩たちに審判の楽しさを広めていけるような審判員になれるよう努力し続けます。
上級審判員の皆さんが挑戦、成長の機会をくださり、親身になってアドバイスしてくださったおかげで2級昇級、ゼブラ賞獲得の目標を達成することができました。
ありがとうございます。
私もみなさんのような憧れの審判になれるように頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。
◎他大学の皆さん
審判や武者修行でたくさんの大学に行かせてもらいました。
武者修行を受け入れてくださり、審判をさせてくださりありがとうございました
他大学の皆さんの頑張っている姿をみて自分自身鼓舞されていました。
ありがとうございます。
◎24世代
リーグ期間中、みんなの応援に常時感動していました。
大きな声で最後まで諦めず、応援し続けてくれてありがとう。
新人戦まで残り1か月。
今度は上級生が最高の応援をします。
だから必ず全国に行ってください。
◎23世代
後輩というより友達。
たくさん仲良くしてくれてありがとう。
23世代は1人1人が熱い思いを持っている。
その熱い思いを聞くたびに私自身ももっと頑張ろうと思えていました。
23世代の本気が見れるのを楽しみにしてます
◎22世代
22世代がいなければ今リーグは勝てませんでした。
ものすごく頼もしかった。ありがとう。
必ず東海制覇してくれると信じています。
きっとうまくいかないこともあると思うけど22世代なら、25EAGLESならきっと大丈夫。
ラスト1年思いっきり楽しんでね。
◎21世代
ゆうか
私とゆうかは真逆。私にはないものをゆうかはたくさん持っていてずっと尊敬してた。
だけど目指すところは同じだったから、すごくバランスが良かったなって勝手ながら思ってます。
同期マネージャーがゆうかだったから私はASをしたいって言えた。ありがとう。
芙美
芙美の存在に救われる人が多くいたと思う。
私もそのうちの1人。
小さな変化にすぐに気づけてアプローチできる芙美は本当にすごい。
たくさん支えてくれてありがとう。
心
皆のお父さん的存在の心。
学連とか部活外のこともすごく頑張っていてすごいと思ってた。
気づけばいつもMTGしてて何度も驚かされた。
チームのためにロングに転向して頑張ってくれてありがとう。
秋杜
やさしさの塊。だけど意見もしっかり言ってくれてとても頼もしかった。
ラクロス本当に好きなんだなって伝わってきてました。
スタッフの行動に対して常に感謝を伝えてくれてありがとう。
秋杜の言葉のおかげで自分に自信を持つことができた。ありがとう。
巧光
実はとても真面目な巧光。
後輩に対して積極的に話しかけている姿だったり、
目標のために努力したりする姿素敵だったよ。
戻ってきてくれてありがとう。
耀
誰とでも仲良くできて、たくさん話を聞いてくれた耀。
唯一の現社だったから話す機会もたくさんあったね
リーグ期間中の耀の得点すごく感動した。
いつも気にかけてくれてすごく助けられました。ありがとう。
健太郎
伝えたいことはたくさんあるけれど、とりあえず1つだけ。
健太郎が主将でよかった。
きっと私が想像する以上の苦しさと戦ってたと思う。
チームのために頑張ってくれてありがとう。
個性の強い21世代。
1人1人が熱くて、勝つために努力できる
そんな同期が大好きです。
同期がみんなでよかった。だから私は勝ちたいと思えた。
ありがとう。
皆ユニバ行こうね。
◎MGのみんな
だれよりもチームのことを考えていて、とても熱いマネージャーの皆。
皆とはほんの少ししか一緒に活動ができなかったのが悔しいなと思えるほど
皆はきらきらしてました
これからもたくさんわくわくすることに挑戦し続けてください
また会ったとき、いろんな事聞かせてね
◎TRのみんな
『中京のトレーナーは日本一』
ずっと私はTRのみんなを尊敬し続けていました
それは今でも変わりません
常にいろんなことに挑戦し続けているトレーナーの皆が最高にかっこいい
これからも最強のトレーナー集団でい続けてください
◎ASのみんな
伝えたいことは常に伝えてきたつもりです。
だから何も伝えることはない!(笑)
と、言いたいところですが少しだけ。
新チームはどうですか?
どんなことをしてるのか、
どんな雰囲気なのか
知らないけど、知りたいとも思わない
なんだろう、興味ないとかそう言うわけでは全くなくて
きっとASの皆ならわくわくすることを追求して
ASを今後どうしていくか真剣に向き合って
本気で楽しんでるんじゃないかなっていう確信があるから。
試合の時頑張ってるみんなの姿、やり切った顔を見れるの楽しみにしてる。
皆がASをしたいって言ってくれてすごく嬉しかった。
皆がいなければASの今はありません。
大好きなASのことを後は頼みます。
中京ASの未来を誰よりも楽しみにしてる。
ありがとう。
◎支えてくれた友達
会うたび、今日も部活頑張ってって言ってくれてありがとう
いつも頑張っててすごいってほめてくれてありがとう
試合を観に来てくれてありがとう
たくさん応援してくれて、話しを聞いてくれて、支えてくれてありがとう
私が4年間全力で部活を頑張ることができたのはみんなのおかげです。
本当にありがとう。大好き。
◎両親
とにかくたくさん迷惑をかけました。
ごめん。
最後まで応援してくれてありがとう。
”楓子のこと誇りに思うよ”
そういってもらえて嬉しかった。
ありがとう。
このブログにすべての思いを残して
私は大好きな中京大学男子ラクロス部を去ります。
これからは1人の中京ファンとして後輩のことを全力で応援し続けます。
中京大学男子ラクロス部が今後勝ち続けるチームになりますように。
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